東山道転墜異聞

このタイトル、いつまで経っても読めないし覚えられない。
いつしかレミオロメンがすらすらと言えた時のように、つっかえずに言えるのだろうか。

東山道転墜異聞 (1) (あすかコミックCL-DX)

東山道転墜異聞 (1) (あすかコミックCL-DX)

これまた新装版ですね。承知の上で入手しました。表紙と表紙裏、描きおろしが今の絵で素敵。でも、描きおろし。「見ろ!このありさまを」と言われても、何のことかさっぱり。ふわふわ・もさもさがみっちりということでカビなんだろうけど白黒ではわからんな。そんなことはさておきだ。跡継ぎの座を追われた修理(しゅり、しゅうりでは無いとは)身を挺して守ってくれた側近・平九郎に似た弟の郡司に助けられ、一緒に生活することになる。市井の暮らしが分からない修理は何かと追っ手に見つかる始末。ワガママ・クソガキと怒られてばかりじゃ。それでもまっすぐで一生懸命な修理に郡司の心の傷も癒されていく・・・のだが。若様、相続権放棄したのにその名乗りは見苦しいぞよ。お子ちゃまのワガママは許しちゃおけねぇ。若様気質は抜けないんだね。高貴な身分には弱いワタシですが、お子ちゃまは論外です。

東山道転墜異聞 (2) (あすかコミックCL-DX)

東山道転墜異聞 (2) (あすかコミックCL-DX)

何故か1巻から時間がさかのぼって、平九郎健在です。え?郡司の立場は?修理のお世話係りを命じられ、手を焼きながらも何とか心を通わすことが出来た。ある日、平九郎は修理から槍を取り上げようとして傷を負わせてしまう。処分の沙汰を待つ平九郎の為に必死で命乞いをする修理と同僚の服部(先祖は忍者で月に〜の服部の父だ)。願いは聞き入れられるが、修理殿!ちっとも良い子になっておられませんがな!お子ちゃまのくせに口先だけかっ。お勤めをやめると脅しが効き、やっと反省するのだがそれでも1巻での郡司にかける迷惑を考えるとちっとも成長しておれれませんな。ワタシが好きな高貴なお方は賢いことが前提です。最後の話でちょっと郡司が出てくるのだが多分前回のコミックスで描きおろしになったもの。修理の抱える孤独を捨てられた老犬に重ねる悲しいはなしだ。この頃は服部はどうしておったのかのう。


拙者の父上。登城の支度中でござる。